4歳の時、O-157に感染し、その影響から『HUS後遺症(溶血性尿毒症症候群)』を発症して以来、家族に支えられて闘病を続けています。
日頃は通常の中学校に通う輝君ですが、神経障害を伴う症状により、ストレスや天候、人混みなどで体調を崩してしまいやすいとのこと。
今回は、看護スタッフをつける形で、兼ねてから行ってみたかったという「スタジアムでのサッカー観戦」に挑戦しました。
7月、学校が夏休みに入ったばかりの暑い時期。
友達の間でも人気があるという地元サッカーチーム「ギラヴァンズ北九州」のホームゲームに家族そろって参加しました。



まだまだ日が高く、とても気温が高い1日でした。
開始時間前に、ピッチそばの車いす席を取り、全員でスタンバイ。
腸内にガスがたまりやすく、今日は少し体調が悪かったという輝君。
でも、今日の試合を楽しみにして頂いていたそうで、頑張って参加してくださいました。


下位チームとの試合でしたが、序盤の失点が取り返せず、勝敗の読めない展開が続きます。
そんな選手たちを見守る輝君。

お父様 「実は、この5月にこの子が通う中学校の修学旅行にも初めて参加させたのです。
それまで親の付き添いなしで宿泊をしたことがなかったので、学校側と相談して看護の先生を付けてもらってチャレンジしました。
結局、初日の宿泊先で体調を崩してしまって、私が奈良まで迎えに行くことになったのですが、これも一つのいい経験になったと思っています。」

ご同行させていただいている間、本当にご家族のチームワークの良さ、仲の良さを強く感じました。
家族みんなで、こうした経験をひとつひとつ乗り越えているからこその絆なのだと思いました。

素敵な家族愛の場面をサポートさせていただき、ありがとうございました。