娘のT様は現在まさに乳がん闘病中。
お母様は過去に乳がんの治療や、腎摘出などのご経験があり、同じ経験から娘のT様に、日頃様々なサポートをされているそうです。
T様は、日頃高額な治療のためにサポートしてくれるお母様に何も恩返しができていないからと、今回はお母様に大好きな『読売ジャイアンツ』の試合を見せてあげたいという願いをお寄せいただきました。

改札を出ると、もうそこはクライマックスシリーズ観戦に訪れた観客でいっぱい。
おふたりとも初めての野球観戦を前に緊張気味のご様子。

カメラが苦手とのことで、ちょっと表情が硬いMさんですが、娘のTさんから見ると、『実はとてもハイテンションに喜んでいる』とのこと。




球場をゆるがす応援の声。巨人の応援の名物とも言える体験が東京ドームで実現し、おふたりともとても楽しそう。
その後もテレビでは体験できない生の大歓声や球場の熱気に包まれ、5対0と巨人のリードが続くゲームの行方を見守ります。
また今年限りで引退宣言をしたばかりの阿部選手がバッターボックスに立った際には、球場内に大きな声援が響き渡り、特にMさんはその姿を目に焼き付けんとばかりに必死に見守っていました。

試合終了後も興奮冷めやらぬMさんとTさん。
東京ドームを出たときには、「まさか本物の試合が観れるなんて。テレビだと画面に映ったところしか見えないけど、球場に来たら全体を見れるからすごく楽しかった!」とTさんからお言葉をいただきました。
【2日目】 親子でがん封じの神社へ参拝に

なんとT様は、全国各地のがん封じ神社を巡っているそう。ちなみにこの烏森神社は5か所目とのことです。


「母は、昨日から巨人の話をずっとしてるんですよ。そのくらいうれしかったみたいです」
おふたりとも昨日の観戦を振り返って楽しそうにされていました。

Tさんには、過去に、『母からがんが遺伝してしまったのではないか…』と、お母様に対して辛い気持ちを抱いたこともあったそうですが、治療の中で遺伝によるものではないとわかり、今ではお母様の献身をとても有難く思っているそうです。
でもお母様からは、「そんなの家族なんだから当然のこと。これからも気にしないで」と。
スタッフも素敵な親子の瞬間をお手伝いできて本望です。お二人ともありがとうございました。