
時間がない、招待客が…医師の結婚式悩みとは
m3.com Doctors LIFESTYLEが実施した「※会員限定記事 結婚式に関する意識調査」によると、医師の結婚式・披露宴で大変だったことの1位は「開催時間に充てる時間の捻出が難しかったこと」と判明。「特にない」というご意見も多い一方、「人間関係を考えるのが面倒だった(招待客の線引き等)」「想像以上に費用がかかった」などの意見が上位に。このほか、「当日、人前に出たり目立つのが嫌だった」「ゲストへの負担が大きかった」などの意見も集まりました。

結婚式・披露宴で大変だったこと(n=931)
納得のいく披露宴・結婚式を開催しようと思えば、時間がかかってしまったり、費用が嵩んでしまったりするのは仕方がないこと。とはいえ、多忙な医師の仕事の合間をぬって何度も打ち合わせへ足を運ぶのは容易なことではありません。また、誰に対しても角が立たないように招待客を選び、失礼のない席次を考え、さらに主賓挨拶や乾杯の御発声を依頼し…など、職場の人間関係を考えるだけでマリッジブルーになってしまいそう。意識調査でも、若い世代の医師ほど披露宴を開催しておらず、“披露宴離れ”が起こっている可能性が示唆されています。

披露宴の会場 (n=931)
マリッジブルーになりそうな要因を解決しつつ「2人の門出を記念に残したい」「ここまで育ててくれた両親に晴れ姿を見せたい」などのニーズに応える結婚式の形態として、注目をあつめているのが“フォトウェディング”。従来の、結婚式・披露宴の最中に写真を撮るウェディングフォトとは異なり、結婚式や披露宴を行う代わりに、写真で2人の思い出を残す『フォト婚』という方法です。実際にフォトウェディングを経験した新婚の女性医師、吉田先生御夫妻(仮名)にお話を聞きました。
費用対効果が高く、親孝行にも…フォトウェディングの魅力
───結婚の経緯と、フォトウェディングを選んだ理由を教えてください
吉田先生
結婚を決めたのは初期研修2年目の終わりごろです。良い出会いがあり夫の優しさに惹かれたことや、4月に後期研修が控えていたことから、早めに結婚を決めました。フォトウェディングを選んだのは、仕事が忙しく結婚式の打ち合わせや事前準備に時間を取れないことがいちばんの理由。親孝行として花嫁姿を写真に収めたいという気持ちもありました。結婚式や披露宴と比べて、費用対効果が高いというのも理由のひとつです。
実際、事前準備がほとんどなく、打ち合わせから撮影まですべてが半日ほどで完了したのですが、仕上がった写真やアルバムの品質は高く非常に満足できるものでした。家族や親しい友人に写真を渡すことができたので、良い記念になったと思っています。
───花嫁姿の吉田先生はいかがでしたか?
ご主人
普段の白衣姿からは想像がつかないくらい、とても綺麗でした。ドレス姿は見ることができないので、ドキッとしてしまいましたね。和装もドレス姿と違って趣があり、新鮮に感じました。花嫁姿は一生残りますので、挙式・披露宴が難しい場合、フォトウェディングだけでもぜひ行うべきだと感じました。
───費用対効果についてはいかがでしたか?
吉田先生
私たちが選んだスタジオのプランは6万円~でしたが、色々な衣装で撮影したかったので、最上位のプランを選びました。それでも、最終的にかかった費用はおおよそ20万円です。「和装と洋装の2着」「400カット撮影」「京都の有名スポットでのロケ」「アルバム付」という内容でこの値段ですから、非常に満足しています。
フォトウェディングで費用を抑えられたぶん、新居の家具や新婚旅行にはお金をかけました。とくに新婚旅行は一生に一度ですので思い切って。残りは新生活のために貯金をしつつ、資産運用にも回すことができました。
───実際のところ、フォトウェディングは医師におすすめできますでしょうか?
吉田先生
多忙な医師という職業にこそおすすめできます。事前に決めるのは「撮影日」「撮影場所」「衣装選び」だけ。私達が利用したサービスでは全て携帯アプリで完結するため事前打ち合わせなく撮影に臨めました。新郎・新婦の準備にかかる負担の少なさはもちろん、親族などゲストの手間もありませんので、現代に合っているカタチだと感じました。
また医局に入って間もない頃でしたので、面識の薄い教授に披露宴に参加していただくことも申し訳なく感じて悩んでいたんです。こうした悩みもフォトウェディングなら解決できますので、異動の多い若手医師にはとくにメリットが大きいのではないでしょうか。

自分たちのペースで思い出作り、体調面に不安のある方にもメリット
結婚式や披露宴にまつわるブルーな悩みを一挙に解決してくれるフォトウェディング。吉田ご夫妻にご紹介いただいたメリット以外にも「周囲に気を遣うことなく、自分たちのペースで思い出が残せる」ことから、授かり婚の方や、持病を抱えた方など、体調面に不安のある方からも支持されているそう。もし患者さんから結婚式について相談されることがあれば、選択肢のひとつとして提案してみてもいいでしょう。
次回は、患者さんの願いを叶えるプロジェクト『CaNoW』が、右下肢麻痺で車いす生活をおくる元看護師女性と「和装でフォトウェディングがしたい」という願いをサポートする様子に密着します。