日本三大名泉のひとつとして知られる“下呂温泉”。無色透明でほのかに香るアルカリ性のまろやかな湯が特徴です。名古屋からは特急列車で2時間圏内。京阪神からも1泊2日で訪問可能かつ、妻籠宿・馬籠宿や奥飛騨などにもほど近く、非日常感を味わうことのできる絶好の温泉スポットです。今回、m3.com Doctors LIFESTYLEが注目したのは、下呂温泉 合掌村の目前、極上の懐石料理で知られる「懐石宿 水鳳園」。眼下に望む下呂市街の眺望や静寂を楽しむ露天風呂付客室、そのゆったりと贅沢な雰囲気は、きっと医師の皆さまにもご納得いただけるはず。また、一部の部屋はユニバーサルデザイン化されており、車椅子での利用も可能です。水鳳園 上村社長にお話を伺いました。
霜降りの飛騨牛が口の中でとろける
───早速ですが、水鳳園は料理が素晴らしいと聞いています。「本館」と「別館 悠佳亭」それぞれについて、料理の特徴を教えてください。
上村社長(以下、上村)本館は部屋食にて「懐石料理 水鳳園」のお食事を、別館 悠佳亭は「茶寮 囲炉裏庵」で掘りごたつ式及び椅子席の個室にてご準備しています。
お料理の特徴は、まずは下呂温泉名物の飛騨牛が堪能できることですね。飛騨牛は、日本一のブランド和牛として地位を築いた黒毛和牛。飛騨の恵まれた自然環境で、長い年月をかけて作り上げられています。霜降りのきめ細かくとても柔らかいお肉をいただくと、脂の旨みがじわーっと広がり、口の中でとろけるように消えていくようですよ。

お料理は、その季節に合った食材、地元の食材を厳選し月代わりの懐石料理を1品ずつ丁寧にお出ししております。
───2017年にオープンした水鳳園直営ステーキハウス 「飛騨牛茶寮 神月」は、どんなお店ですか?
上村水鳳園に隣接しており、ランチ・ディナーとご利用いただけるお店で日本料理とイタリアンの融合したお料理をお出ししています。こちらもお米は銀の朏の釜戸炊きがお召し上りいただけます。また、飛騨高柳の名物に“ぐーちゃん”という大根と赤かぶの色が染みこんだ漬物があるのですが、このぐーちゃんをいれたガーリックライスをお料理の〆としてお出しして大変喜ばれています。

おだやかに朝市を巡り、非日常を愉しむ
───水鳳園の周りの環境はいかがですか?
上村下呂温泉から徒歩10分くらい、水鳳園から徒歩3分くらいのところに「下呂温泉の合掌村」という観光施設がございます。こちらは、白川郷などから移築した10棟の合掌家屋集落で、日本の原風景を再現した合掌の里です。村内は「合唱の里」と「歳時記の森」の2つのゾーンで構成されており、生活文化や山野草をはじめ、さまざまな植栽からも日本の四季を楽しめます。また、「合唱の里」は国重文「旧大戸家住宅」を中心に10棟の合掌作りで集落を再現。民俗資料館は合掌集落の生活文化を身近に体験できますよ。

客室は全19、露天風呂付やユニバーサルデザインも
───お部屋の特徴はいかがですか?
上村全17室の内9室が露天風呂付き客室となります。飛騨の家具を始め、飛騨の木材を使った穏やかなお部屋でくつろげるかと思います。

───ご高齢の方や体の不自由な方に配慮したお部屋もあるとか
上村ユニバーサルデザインの露天風呂付客室がございます。トイレも通常のトイレに加え、車いす対応トイレのご用意。玄関から部屋までスロープを設置しているほか、駐車場から玄関、エレベーター、お部屋には手すりがついております。車いすの方でも部屋食で安心してお食事して頂けますし、ベッドルームと和室と別れて眠れるようにお部屋を作りました。
ただ、福祉施設をイメージしたわけではなく、あくまでも旅館としてゆったりろお寛ぎいただく雰囲気を大切にしております。

───旅館の色気や風情はそのままに、かつ体の不自由な方にも優しいお部屋になっているようですね。
上村はい。ほかにも内湯と露天風呂付きのお部屋がございます。露天風呂からは、下呂富士という山を眺めながら、四季の移り変わりをお楽しみいただけます。
また、客室は10畳和室でダイニングとツインベッドルームがございます。ダイニングルームで朝夕のお食事もご利用可能ですし、コーヒーメーカーもございますので、ゆっくりお過ごしていただくことが可能です。
“お客様の3割がリピーター”の安心感!
───どんな方が水鳳園にお越しになることが多いですか?
上村お客様はとても幅広く、独身のカップルの方から、意外と妊婦さんも多くいらっしゃいますね。二人の旅行が最後になるとのことゆっくりされに来たと仰って頂けています。また、3世代でも来られるようにお部屋を作りましたので、車いすの方でも部屋食で安心してお食事して頂き、高齢の方を含むご家族旅行や、還暦や卒寿などお祝いも兼ねていらっしゃる方がとても多いですね。
また、水鳳園はありがたいことにリピーターのお客様が3割、何度も足を運んでくださるお客様が多い旅館だと思っています。常に思いやりにあふれる接客を心がけていますが、とても嬉しい反応を頂いております。
───リピーターが3割というのは素晴らしいですね。上村さん、どうもありがとうございました。
過去にm3.comが実施した温泉に関する意識調査(リンク:※会員限定 https://www.m3.com/lifestyle/594167)では、医師が温泉宿を選ぶ際に重視することの1位は「料理の美味しさ(49.1%)」、次いで「非日常感(33.2%)という結果に。飛騨牛を始めとする極上の懐石料理に、合掌村で味わう非日常感…水鳳園はまさに医師の理想に適った宿と言えそうです。水鳳園のユニバーサルデザイン客室を車椅子ユーザーが体験
さらに今回、患者支援プロジェクト「CaNoW※」が、両膝人工関節で外出が難しいHさん母娘の「30年ぶりに下呂温泉に行きたい」という願いを実現する舞台として水鳳園を訪問。車椅子での生活を送るHさん母娘に、ユニバーサルデザイン客室を体験いただきました。

客室の露天風呂がこちら。一見深そうですが、中に段差があるため入浴介助もしやすい設計に。何よりも、他のゲストを気にせず自分たちのペースで温泉を楽しむ贅沢を味わえます。下呂温泉らしくやや熱めの湯、Hさんにもご満足いただくことができました。


非日常を堪能しただけでなく、日常までもを明るく前向きに過ごせるようになったというHさん。水鳳園のユニバーサルデザイン客室なら、車椅子でも安心して楽しめることが分かった今回の旅。ぜひ、高齢や体調などに不安のある方や親子三世代旅行の選択肢としても、検討されてみてはいかがでしょうか。
※患者支援プロジェクトCaNoWとは
人生100年時代、2025年には全人口の約18%にあたる2179万人が後期高齢者に。さらに医療の発達により、さまざまな疾患を持ちながらも、その病と共生する人々が年々増加しています。
「CaNoW」は、病気や加齢などを理由に叶えられなかった「やりたいこと」の実現をサポート。これまでにも先行モニター企画として、「大好きなサッカーチームをスタジアムで応援したい」「病に倒れてから一度も行けていない職場へ、もう一度行きたい」「生まれ育った土地をもう一度観に行きたい 」などの願いを叶えてきました。
詳細はCaNoW公式ホームページをご覧ください。