願いを叶えた方々

奈良県 小松様母娘

記憶の底にある、生まれ故郷の土地を巡りたい

記憶の底にある、生まれ故郷の土地を巡りたい
思い出のエリアを歩き、母校の小学校を訪れました。

CaNoWムービー

お喜びの声をいただきました

小松ケイ子様

小学生時代に住んでいた思い出の地を訪ねることができました。当日は梅雨で雨が降っていましたが、スタッフの方が傘をさしてくださったり、カッパを用意してくださったので、雨も気になりませんでした。手荷物を持ってくださったのでとても助かりました。
なつかしい鷺宮小学校は当時のおもむきを残していましたが、住んでいた地域が様変わりしていたので時代の流れを感じました。父の商店があった神田松枝町はさらにすごくてビルが林立していました。しかしながら、お玉ヶ池跡地、玄武館千葉道場跡はその面影が残り、お玉稲荷、神田明神は当時のままで、いろいろなことがなつかしく思い出されました。
看護師さんが入浴介助してくださったので、久しぶりに、何年かぶりに湯船につかることができました。神田では古くからあるおいしいお店を探してくださったので、家族と行ったころを思い出し、楽しくお食事することができました。
帰宅してからは、写真を見て楽しかった旅行を思い出し、また訪れたいと思っています。今度は学童疎開した福島県にも行ってみたいです。

小松久美子様

母からときおり東京から福島へ学童疎開したときの話を聞いていました。母が生まれ育った東京の思い出の地をたどる夢のような時間でした。旅行手配、バリアフリーのホテルの手配、当時の情報や現地を調べてプランを立ていただくなどすてきな旅行が実現できました。高齢の母と術後の私にスタッフさんと看護師さんが常に付いてくださったことは心強かったです。母の小学校を訪ねた時、母はとても楽しそうにブランコに乗ったり、うさぎとふれあったりしていました。童心に帰って当時を思い出していたのだと思います。中野区立民族資料館の展示で戦時中の様子や学童疎開の児童の生活を垣間見ることができました。また、母の入浴と私の術後ケアまでしていただき、自分ではできないので非常に助かりました。スタッフさんたちが私たちの気持ちに寄り添ってくれていることが感じられ、楽しい旅行をいっしょにしてくれました。帰宅してからも、母は元気になって気持ちに張りができた様子ですので、行ってよかったと思います。一生の思い出となりました。

願いを叶えるまで

ケイ子様は認知症、娘の久美子様は乳がん・肉腫の闘病中です。

久美子様は乳がんのために何度も手術を経験され、手や足にしびれなどがあり、重い荷物を持つことができない等の制限がありました。

今回は、お母様が幼少期に育った思い出の地である東京をもう一度歩き、認知症のお母様にも昔を懐かしんでもらいたいとのご希望で、1泊2日の東京都内の周遊旅行をプランニングいたしました。

1日目の朝。

まずは奈良県のご自宅からスタッフがお二人をお連れします。
新幹線に揺られて約3時間。
ケイ子様は新幹線にも物ともせず、無事に東京まで到着しました。

初日は東京・中野区を周遊します。
中野区は、ケイ子様が小学校高学年を過ごした土地。現在から約80年前のことです。
6年生の時に、集団疎開で福島県に転居されるまで、この地で過ごした思い出深い場所です。
CaNoWご利用者様(小松様)住所を覚えている様子
看護スタッフ「住んでた場所分かりますか?」 ケイ子様「東京都鷺ノ宮1丁目」
重度の認知症により、当日の出来事すら覚えていることが出来ないケイ子様ですが、昔の住所は丁目まで不思議としっかり覚えています。

ケイ子様が通った小学校、鷺ノ宮小学校が今も残っているため訪問します。

休日でしたが、警備の方に訳を話すと快く中に入れてくださいました。
CaNoWご利用者様(小松様)小学校にて
もうすぐ学校の統廃合で、廃校になってしまう小学校であるとのこと。
CaNoWご利用者様(小松様)遊具にて
学校のうさぎや遊具に触れ、童心に返ったようなケイ子様。
次は学校を離れ、もう一か所行きたかったという、中野区民俗資料館へ向かいます。
CaNoW_002_中野区民俗資料博物館にて
学童疎開で、小学校が福島県に疎開したという情報が確かに残っていました。
中野区民俗資料博物館では、学童疎開に関する資料を見ます。

ちゃんと学童疎開があったという記録が残っていました。

2日目、今日はもう一か所、中野区に引っ越す前に住んでいたという神田エリアを歩きます。

神田の住んでいた場所のそばに、「玄武館千葉道場跡」があったとのお話から、神田駅から徒歩10分ほどのその場所に向かいます。
CaNoW_002_道場跡地にて
現在は道場跡地の碑が残っていました。
また、当時の住所「神田松枝町2丁目」も、ケイ子様はちゃんと覚えていらっしゃいました。

松枝町はすでに存在しない地名でしたが、スタッフはその場所が現在は神田駅から徒歩10分ほどの場所であることを探していました。

該当のエリアはすでに、高層ビルが立ち並ぶ都会の様相に変わってしまっていましたが、ビルの合間にひっそりと、当時から残る「お玉ヶ池跡地」「稲荷神社」がありました。
CaNoWご利用者様(小松様)松枝町にて
稲荷神社のそばに、今はない地名の「松枝町」がひっそりと残っていました。
CaNoWご利用者様(小松様)稲荷神社にて
「ようお参りにきたんよね~」
稲荷神社は当時から変わらない姿だったのか、ケイ子様も口数が増え、とても楽しそうです。

40年ほど前に、子供の久美子様と一緒に訪れたときの思い出など、楽しく語っていただけました。

次は、神田のお祭りを思い出すのではないかと、御茶ノ水駅のそばの「神田明神」を訪れました。
CaNoWご利用者様(小松様)神田明神にて
近代的に建て替わった神田明神。
ケイ子様は、久美子様と一緒に茅の輪くぐりを楽しみ、神田明神では、興味深そうにお守りや絵馬を眺めていました。
CaNoWご利用者様(小松様)新幹線にて
帰りももちろんスタッフが、新幹線に乗りご自宅まで無事にお届けします。
持ち前の健脚で精力的に歩き回ったケイ子様。

お疲れだったかと思いますが、久美子様も写真をたくさん撮られ、思い出深い旅だったと語ってくださいました。

80年という遠い時代を感じる旅。撮影した動画や写真で、ご自宅に帰ってからも懐かしんでいただけていると、うれしいお言葉を頂きました。

当日同伴スタッフ:、Iさん(外部委託看護師)、織田かおり(M3)

企画プランニング:織田かおり(M3)

文章作成:織田かおり(M3)

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