願いを叶えた方々

埼玉県 Aさん

埼玉県 Aさんとご家族 「未来の家族に想いを届けたい!」

埼玉県 Aさんとご家族 「未来の家族に想いを届けたい!」

お喜びの声をいただきました

Aさん

「今回、このようなチャンスをいただき、今こうして家族と普通に生活できているのが当たり前ではなく、1分1秒が大切な時間であると改めて感じました。できる限り、家族に愛していると伝えていきたいと思います」(Aさん)

願いを叶えるまで

埼玉県に住むAさん(30代、仮名)は、2021年に何気なく受けた人間ドックをきっかけに、スキルス胃がんのステージⅣと告知されました。リンパ節への転移と、腹膜播種(がん細胞が腹膜に広がること)もあり、医師からは「手術は難しい」と厳しい現実を告げられます。
しかし、抗がん剤投与を受けたところ腹膜播種が消え、胃を全摘出する手術を受けることができました。胃の切除の影響で、食後は動悸やめまいなどの症状にも見舞われましたが、乗り越えてきました。
ところがその後、卵巣に転移が見つかり摘出。現在は通院で抗がん剤治療を受けながら、がんと闘う毎日です。

家族への想いを語るAさん(右)と、CaNoWスタッフ

そんなAさんは、6歳と、3歳の双子の男の子のお母さん。闘病がつらくても、気になるのは家族のことです。「自分がいなくなったあとのことが心配でたまりません。夫が1人で3人を育てていく上で、何か残しておけるものはないでしょうか」とCaNoWにご相談くださいました。

■ 夫婦で力を合わせてマグカップ作り

Aさんの思いをヒアリングしたCaNoWでは、2つの企画をご提案しました。一つめが、夫のYさん(仮名)にも参加してもらう陶芸体験です。世界で一つだけの手作りの陶芸作品で、家族への思いを形として残してもらえればと考えたのです。


訪れたのは「わらび陶芸教室」(埼玉県)。並んで座った二人の前に置かれたのは、大きな粘土の塊です。ここから先生の指導のもと、Yさんと子どもたちへ贈る、計4個のマグカップを制作します。

夫のYさん(左)と協力しながらマグカップを作るAさん

粘土をたたいて薄く延ばしたり、必要なパーツを切り出してくっつけたりと、慣れない作業に熱心に取り組む二人。
「これ、一番難しいですね」
Aさんの表情がひときわ真剣味を増したのが、カップの底に、Yさんと子どもの名前を刻む工程です。慎重な手元からは、一文字ずつ思いを込めていることが伝わってきます。
丸い耳もつけ、Aさんが好きなクマをモチーフにしたマグカップが仕上がりました。

その時、Yさんが花束を持って登場! 何と、Aさんへのサプライズを準備していたのです。Aさんが好きなピンクの花と、Aさんの誕生月であるユリをチョイスしていました。
メッセージカードを読み上げるYさん。「Aの笑顔は、皆を優しく包み込んで、幸せにしてくれる。そんなAと過ごす時間が、大切で、かけがえのない宝物です。僕と結婚してくれて、父親にしてくれて、幸せの大切さを教えてくれて本当にありがとう。愛してるよ……」。これにはAさんも「最高です」と、思わず涙。

陶芸体験の終了後、Yさんの口からCaNoWスタッフに、意外な事実が明かされました。じつはAさんと結婚する前にも一度、デートで陶芸体験を楽しんだことがあったそうです。この日の感想をたずねると「子どもが一緒の時とは違って、同じものを二人で作りながら、ゆっくり時間を共有できたのはよかったですね」とYさん。
Aさんの最大の味方として、闘病のサポートに仕事に子育てにと張りつめた毎日を送るYさんにとっても、陶芸体験はつかの間の、穏やかな夫婦の時間となったようでした。

陶芸体験から数日後、きれいに焼きあがった4つのマグカップ

■ ビデオレターで、未来の家族へメッセージ

CaNoWが用意した2つ目の企画はビデオレターの撮影です。
未来の指定した日に、郵便で手紙を届けられるサービスを利用しました。家族のもとに、Aさんのメッセージを収めたビデオレターのUSBメモリと、撮影風景の写真も届くよう設定しておきます。このビデオレターのことは、子どもたちにはサプライズ。Yさんにも、具体的な撮影内容や日程は、手紙が届くその時まで秘密です。

事前にメッセージを考える時は、「色々思い出したりして、ちょっとしんどい時もありました」とAさん。自身の内面と深く向き合いながらの作業だったことがうかがえます。


本当は、陶芸体験の翌日に撮影する予定でしたが、体調がすぐれないことから約1カ月後に延期しました。いよいよ迎えた当日。Aさんが決めた場所に、プロのカメラマンが同行し、動画と写真の撮影スタートです!


メッセージの内容は、子どもたちの成長を喜び、これからの人生を励ます言葉や、Yさんへの感謝、ほほえましい家族の思い出など。時に、母として叶わぬ思いも織り込まれて……。カメラをまっすぐに見つめ、未来の家族一人ひとりへと語りかける姿は、皆を包み込む愛にあふれていました。
撮影後Aさんは、「残したいものは残せたので、安心しました」と、ホッとした表情を見せました。


はじめてがんと告げられた時は、落ち込む時期があったというAさん。しかし今、前向きな闘病を支えているのは、子どもたちの存在が大きいと言います。
「多分、子どもがいなかったら、病気に負けて治療をやめていたかもしれません。通院の朝は、『お母さん頑張るから、皆も頑張って』と言って、子どもたちにハグしてもらって出かけます」(Aさん)


お母さんとしての輝きが刻まれたビデオレターは、時を超え、Aさんの宝物である家族の未来をしっかりと支えていくことでしょう。


当日同伴スタッフ:名倉由真、玉井彩水音

企画プランニング:玉井彩水音、真部佳織

文章作成:保田明恵

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