サンタさんだ!医師と叶えた小児病棟の願い

この記事は、2019年12月2日に、医療従事者向けWEBメディア「m3.com」内に、
「特集: 患者の願いを叶える『CaNoW』Vol. 8 サンタさんだ!医師と叶えた小児病棟の願い」のタイトルで掲載されたものです。

サンタさんだ!医師と叶えた小児病棟の願い

クリスマスまであと少し。サンタクロースを楽しみに待つ子どもたちのために、あれこれ構想を練っている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。自身がサンタクロースに扮して子どもたちを喜ばせるのも素敵だけれど、今年のクリスマスは「サンタクロース訪問サービス」を利用して、ひときわ楽しい思い出を作ってみませんか?ここでは、自宅や幼稚園・保育園、病棟などにサンタクロースが訪問してくれるサービス「東京サンタクル」に注目。サンタクロースの一人として夢を運ぶ、編田琢也さんにお話を伺うとともに、横須賀市の地域医療支援病院「横須賀市立うわまち病院」小児病棟へのサンタクロース訪問の様子をご紹介します。

東京サンタクル 編田琢也さん
【お話を伺った方】
東京サンタクル 編田琢也さん
(3rd Inc. 取締役COO)

本業ではインフルエンサー2Cブランド立ち上げ支援、Instagram運営支援、ECサイトコンサルティングなどの提供を行う。

自宅や病棟にサンタクロースが訪問「東京サンタクル」とは

東京サンタクルとは、サンタクロースが自宅や幼稚園などを訪れ、子ども達にプレゼントや手紙を渡してくれるサービスのこと。2014年よりサービスを開始し今年で6年目。2018年には16名体制のチームサンタクルで、100件以上の子どもたちに夢を届けました。 活動の中心は、ベンチャー企業の代表や取締役として活躍する3人の男性。どんなきっかけで東京サンタクルをスタートしたのか、お話を伺いました。 編田さん サービスの特性上、ものすごく素敵な志があるのでは?と思われることもあるのですが、きっかけは友人同士の遊び心です。「今年のクリスマスどうする?」という話の流れで、「ちょっとサンタクロースでもやってみるか」と。もともとアクティブな仲間たちなので、思い立ったらすぐに、活動をスタートしました。 ご依頼のメインは個人宅で、このほか幼稚園や保育園、クリスマスパーティにお邪魔してプレゼントをお渡しすることもあります。許可をいただけるなら、小児科のクリニックや、病棟などに訪問することも可能です。

───印象的なエピソードはありますか?

寝たきりで外出が難しいおばあちゃんのお部屋に訪問したことがあります。お孫さんやご家族がみんなで集まって、サプライズでお邪魔したのですが、おばあちゃんもお子さんもものすごく喜んでくれました。 どちらに伺っても、子どもたちがものすごくキラキラした目で、本当にうれしそうで、中には絶叫して喜んでくれる子もいて…遊び心がきっかけではありましたが、自分たちも活動していてとても気持ちがいいサービスだな、と感じています。

───介護老人保健施設など、対象者がお子様以外でも構わないのでしょうか?

基本的にはお子様が対象ですが、喜んでいただけるならそれ以外の施設にもぜひお邪魔させていただきたいです。また、構想段階ですが、元気な高齢者の方をサンタクロースとしてスカウトして、訪問を希望されるご家庭とマッチングするようなサービスも今後のプランとしては考えています。

───なるほど!最後に編田さん、サンタクロースはいますか?

編田さん もちろんいます!僕たちチームサンタクルはあくまでも、本物のサンタクロースからの依頼で活動しておりますので!

───どうもありがとうございました!

きっかけは一通のメール、医師の思いが小児病棟に届く

さて、11月某日。患者支援プロジェクト「CaNoW」※の願い募集フォームに届いた一通のメール。「サンタクロースさん、小児病棟の子どもたちのもとへ来てくれませんか?」差出人は、横須賀市内の地域医療支援病院「横須賀市立うわまち病院」院長の沼田裕一先生。このメールをきっかけに、小児医療センター長 宮本朋幸先生、子ども療育支援士の須藤美奈さんはじめ、小児病棟の皆さまとCaNoWチームによる“サンタプロジェクト”がスタート!去る12月某日、あわてんぼうのサンタクロース(協力:東京サンタクル)が小児病棟を訪れました。
右:看護師長 角井ゆかりさん 左:子ども療育支援士 須藤美奈さん
病棟にジングルベルの曲が鳴り響き、サンタが出動!子どもたちひとりひとりに対し、おもちゃや文房具などのプレゼントを手渡します。
サンタさんと子ども①
サンタさんと子ども②
サンタさんと子ども③
サンタさんと子ども④
突然のサンタクロース訪問に大喜びの子どもたち。「サンタクロースにはじめてあったよ」と興奮気味に話してくれたり、「サンタさんほんとに来た!!」とはにかみながらハイタッチをしてくれたり、プレゼント以上の笑顔とエネルギーをたくさんいただきました。
サンタさんとお姉さん
少し大きなお姉さんは、サンタクロースに質問攻め! 「どこから来たんですか?」「サンタの村はどこにあるんですか?」「いろんな言葉がしゃべれるんですか?」「トナカイって空を飛ぶんですか?」「魔法って粉をかけるんですか?」 これにはサンタクロースもちょっぴりたじたじ…『サンタの村の場所は秘密だよ。プレゼントの在処がわかっちゃうからね』『世界中にいろんな言葉がしゃべれるサンタがいるよ。僕は日本語のサンタクロース』『トナカイは魔法をかけると飛べるんだよ。粉じゃなくて、おまじないだよ』など、クリスマスの秘密を少しだけ公開してくれました。
サンタさんと勉強中の男の子
小学生の男の子数名が勉強中のお部屋では「本物?」「えっ?」とクールなリアクションながらもなんだか嬉しそう。思わずこぼれる笑顔に、病室の空気がふっと明るくなります。 サンタクロースが去った後も「なんで突然サンタが来るんだよ~」「おまえ、トナカイのつの似合うな」「前に会ったサンタとちょっと似てたな」「なんだ、プレゼントってけしごむかよ~」と照れながらも大盛り上がり。病室を去り際のスタッフに対し「サンタさんにありがとうって伝えておいてね!」と優しい言葉をかけてくれました。
サンタさんに驚いて泣いてしまう子ども
なかには、「うわぁぁぁーーん!」 初めて出会うサンタクロースに驚いてしまう小さなお友達も…サンタクロースが毛むくじゃらの見知らぬおじさんに見えたのでしょうか…お母さんにしがみついて泣き出してしまうひとコマもありましたが、プレゼントを開封して遊びだすと、ニコニコの笑顔を見せてくれました。
サンタさんとすやすや眠る子ども
モニターを付けて入院生活を送る男の子も、サンタクロースが近づくと心拍数がやや上昇。「サンタさんが来たの、わかったね」とお母様。穏やかな表情ですが、サンタクロースの訪問を気配で感じ取ってくれたのかもしれません。

季節感のあるイベントが病棟の空気を明るくしてくれた

サンタの訪問について、あるお母様は「病院で長く生活していると、季節を感じる機会が減ってしまいます。こうした心遣いがあると、子どもたちも喜びますし、病棟の空気が明るくなるので、私たちも嬉しいです。」と語ってくれました。 子ども療育士の須藤さんも「例年、近隣の病院から外国人の先生に来ていただいたり、スタッフからプレゼントをしたりと何かしらの取り組みはしてきましたが、今回のようなサプライズで子どもたちの喜ぶ顔が見られるのはとてもうれしいです。」とコメントをくださいました。 さらに後日…
子どもたちから届いたメッセージ
CaNoWの事務局に届いた、子どもたちからのメッセージ。事務局スタッフにとっても心に残るかけがえのない思い出になりました。

医師から届いた一通のメールがきっかけで、子どもたちにたくさんのプレゼントを届けるとともに、たくさんの笑顔と喜びの声を頂戴した本企画。病棟への立ち入りや撮影許可など、ご協力いただいた横須賀市立うわまち病院の皆様、また子どもたちのご家族の皆様、誠にありがとうございました。

また、本企画実現に向けて、想定を上回る多くの病院・施設の協力希望を頂戴いたしました。すべての施設にサンタクロースをお届けすることができず、大変申し訳ございませんでした。ご応募いただきましたことに心より感謝申し上げるとともに、皆さまのもとへ楽しいクリスマスが訪れますことを心よりお祈り申し上げます。  
※患者支援プロジェクトCaNoWとは

人生100年時代、2025年には全人口の約18%にあたる2179万人が後期高齢者に。さらに医療の発達により、さまざまな疾患を持ちながらも、その病と共生する人々が年々増加しています。

「CaNoW」は、病気や加齢などを理由に叶えられなかった「やりたいこと」の実現をサポート。これまでにも先行モニター企画として、「大好きなサッカーチームをスタジアムで応援したい」「病に倒れてから一度も行けていない職場へ、もう一度行きたい」「生まれ育った土地をもう一度観に行きたい 」などの願いを叶えてきました。

詳細はCaNoW公式ホームページをご覧ください。

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