CaNoWでは、小児病棟に入院中の子どもたちにクリスマスを楽しんでもらおうと、「2025年クリスマスプレゼントプロジェクト」を計画。全国10ヵ所に入院している406名の子どもたちに、クリスマスプレゼントを贈りました。企画の実現にあたって、m3.com会員の先生方からもたくさんのご寄付と、子どもたちへの温かいメッセージをいただきました。

入院中でもクリスマスを楽しんでほしい

小児病棟はおおむね15歳までの患者さんを受け入れており、臓器ごとの診療科に分けられた一般病棟とは違い、さまざまな病気の子どもたちが入院生活を送っています。短期間で退院できる子どもがいる一方で、小児がんや慢性疾患など病気によっては入院が長くなり、クリスマスを病院で過ごす子どもも少なくありません。

各病院の小児病棟では、スタッフのみなさんが、クリスマスツリーを飾ったり、クリスマス会を開催したりと、子どもたちに少しでも楽しんでもらうためにさまざまな工夫をなさっています。
そこでCaNoWも、闘病している子どもたち一人ひとりに「クリスマスのワクワク感を楽しんでほしい」という思いと、「毎日がんばっているね」という応援を込めて「2025年クリスマスプレゼントプロジェクト」を企画しました。

CLSの視点で選ぶ「安全」と「ワクワク」の両立

プレゼントは子どもたちに喜んでもらえる内容にするのはもちろんのこと、入院生活でも楽しめる安全なもので、治療の支障にならないものに配慮をしました。
CaNoWは同年春にも、入院中の子どもたちに進級祝いのプレゼントを渡して応援する「進級・入学おめでとうプロジェクト」を実施しており、その際には社団法人チャイルド・ライフ・スペシャリスト協会(以下CLS協会)にご協力をいただきました。CLS協会は、医療環境にある子どもや家族に心理社会的支援を提供する専門職「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」の職能団体であり、的確なアドバイスをいただける心強い存在です。今回も全面的に協力していただきました。

一人ひとりに喜んでもらえるプレゼントを

プレゼントの贈呈先はCLS協会を通じて募集し、ご応募いただいた10ヵ所の病院です。プレゼントを受け取る子どもは406名で、年齢も興味の対象もさまざま。そこで、まずはCaNoWのスタッフと、プレゼントの準備や発送を担う書店が相談して、人気がある絵本や知育パズル、科学実験キット、手芸キット、電子パッドなど30を超える商品をリストアップしました。CaNoWのメンバーで10点に絞り、CLS協会が専門職の視点から「病棟で使用して危険がないか」などの安全性を確認。最終的に、各病院のCLSがそのリストの中から、一人ひとりの子どもに最も適したプレゼントを選択するという流れで進めました。
プレゼントは1人分ずつクリスマス仕様にかわいらしくラッピングされ、各病院に届けられました。

m3会員医師が寄付とメッセージで子どもたちを応援!

今回の企画に際してm3.comのサイト上で医師会員にポイント寄付を呼びかけたところ、短期間で延べ3,141人の医師からのポイント寄付が集まりました。集まった寄付金は、プレゼントの購入費や発送費に充てさせていただきました。

寄付とともに、子どもたちやご家族に温かいメッセージも寄せられます。メッセージ一つひとつにつらい治療をがんばって受けている子どもたちを気遣う気持ちや、応援する気持ちがあふれていました。また、ご自身が病気を乗り越えた経験を綴ってくださった医師や、「病気を治せるように、自分たちも(研究や臨床を)がんばる」といった力強いメッセージもありました。その一部を紹介します。

※原文では平仮名主体で綴られていますが、本記事では読みやすさを考慮し、一部漢字に改めて掲載しています。

●がんばっているみんなへ。
少しでも心が温かくなる時間が届きますように。
みんなの毎日が、笑顔でいっぱいになりますように。

●メリークリスマス!
あなたがこの一年がんばってきたことを、私たちはちゃんと知っています。
笑顔の日も、ちょっぴりつらい日もあったと思うけれど、 そのたびに一生けんめい前を向くあなたは、とても素敵です。
このプレゼントが、あなたの毎日に小さな光をともしますように。
そして、新しい年がたくさんの「うれしいこと」であふれますように。

●雨のあとには、必ず虹がかかります。
今はゆっくり、自分のペースでいいんだよ。
未来にはきっと、たくさんの笑顔が待っています。

●みんなのがんばりが、必ずむくわれる日がきます!
そのために私たち医療者もがんばります。

●たいへんなこともあるけれど、がんばっているあなたは本当にすごいです。
きっと、あなたの笑顔がまわりのみんなを元気にしています。

●このプレゼントが、少しでもあなたの毎日に“嬉しいきらめき”を届けられますように。
メリークリスマス!

●治療はつらくて苦しいこともたくさんあるかもしれません。
しかしみなさんの周りにいてくれているご両親や友達、先生や看護師さんはいつでもいつまでもみなさんの仲間です。
しんどい時にはいつでも頼って、たまには弱音を吐いてもいいと思います。
そしてまた少し元気になったらやってみたいことを何でもやってみましょう。
そして上手くできても上手くいかなくても、周りのみんなと笑いあって毎日を過ごせるよう、心より願っています。

●メリークリスマス!
がんばっているあなたに、サンタさんからたくさんの笑顔と元気が届きますように。 あなたのまわりには、いつも応援している人がいっぱいいるよ。 温かい気持ちで、素敵なクリスマスを過ごしてね。

●みんなは一人じゃない。私たちがいつもそばについています。
夢を諦めずがんばりましょう。

●メリー・クリスマス !
私は病気で高校に行けなかったけど、夢だった医師になれました
諦めなきゃいけないこともあって、悔しい思いもたくさんあると思うけど、自分の色で輝ける未来がありますように!

●自分も手術、リハビリしても車椅子と言われたが、がんばって自分で歩いて職場復帰をはたしました。
諦めずに自分ができることはないかを見つけ、できることは全てやってみましょう。

これらのメッセージの中からいくつかをクリスマスカードに転載させていただき、プレゼントに同封して子どもたちに渡しています。

子どもたちからの「ありがとう」や嬉しい報告が続々

プレゼントを届けた数日後、CaNoWには子どもたちから手紙が届きました。直筆でお礼の言葉が綴られた手紙やかわいいイラスト、医師のメッセージへの感謝を伝えてくれたものもありました。

協力してくださった小児病棟のスタッフのみなさんからも、たくさんのご報告をいただきました。
写真や動画からは、子どもたちがサンタクロースやトナカイに扮したスタッフからプレゼントを受け取る様子や、ベッド上でプレゼントの絵本を読んだり、夢中になってキットを組み立てたり…嬉しそうな表情でいっぱい。

クリスマスツリーを子どもたちの手で完成!

各病院には「クリスマスのワクワク感をさらに盛り上げてもらおう」と、エムスリーのデザイナーが作成したオリジナルのポスターも届けました。もみの木が描かれたポスターに、子どもたちが雪の結晶などのシールや折り紙、リボンを次々貼っていき、クリスマスツリーを完成させます。一人ひとり、どこに何を貼るかを自由に考え、装飾が増えてどんどん姿を変えていくクリスマスツリーに目を輝かせていました。ポスターの前で記念撮影をする子どもやスタッフもいて、クリスマスを楽しんでいただけたようです。

今回の企画は「進級・入学おめでとうプロジェクト」に続き、m3.com会員の先生方をはじめ、CLS協会や書店のみなさま、贈呈先の各病院の医療スタッフなど、多くの方にご協力をいただき、実現しました。ご協力いただいたみなさまに、心から感謝申し上げます。
病気やけがと向き合い、がんばっている子どもたちに明るい未来が訪れますように。これからもCaNoWは応援していきます。